私は彼氏の親友と浮気した。


電話が終わりまたぶわっとなりそうな心を落ち着かせた。



「陽芽…何で泣きそうになってるんwww」



「だって…だって……」



「おいおい、いつもの威勢の良さは………」



また少し涙が出てき始めた。

何で笑うの……

八代にとっては笑い事でも私にとっては……大事件なのに……




ドキッ



私の頭に大きな手が乗っかり髪がぐちゃぐちゃになるくらい撫でられた。

それは八代の手だった。

八代は私が泣いている間無言でずっと撫でてくれた。




大きな手だな……

弘人も大きな大きな手だった。

私は自分の手を見てまた泣き始める。



「ごべんね、やじろー…」



「俺はいいから思う存分泣いとけ!
つきやってやっから!」



八代は笑顔で私に言ってくれた。

それは私には太陽のように見えた。





………幻覚?

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