懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
人の血と目玉が焼ける匂いは部屋中に充満する。


彗の透明感のある目玉は熱され、白く変色していく。


ゆで卵の白身のような状態になり、少し焦げ目が付いた時彗はコンロの火を止めた。


「できた」


なんの感情も感じさせない口調で彗はそう言い、白い皿に自分の目玉を乗せた。


綺麗な丸をした目玉は皿の上で不安定に転がり、テーブルに置いた瞬間黒目と目があった。


俺は咄嗟にそれから視線を外した。


「食えよ」


嵐が良を見て言う。


「う……嘘だろ?」


良が青い顔をして嵐を見る。


さっきから1人でげぇげぇ吐いている良だが、まだ気分は悪そうだ。
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