キミのとなり


亜嵐Side



俺は二人に仕事を任せて友達と
ワイワイ騒いでいた。
ふと廊下をみると夢希と夏菜と
3年の先輩たちが何やら話をしていた。



すると夢希が顔を真っ赤にして
急いで教室に入ってきた。
なにか嫌な予感がした俺は、夢希に
聞いてみた。



「お前顔真っ赤だぞ?なんかあった?w」



「いや、さっき夏菜に呼ばれて
先輩たちの所言ったら夏菜が
大げさにあたしのこと紹介してた
みたいでさー恥ずかしくって…。」



夏菜の野郎。余計な事しやがって。
この学校の変な伝統というか、3年の
男子は2年の女子を狙うケースが多くて
よく偵察にくることがある。



特にこういう授業全カットで
なにかの準備の時はほとんど暇だし
俺らみたいに仕事すっぽかしてる
奴らがほとんどだ。
その事をすっかり忘れていた。



「準備期間は変な奴多いし、
お前モテるんだから気をつけろよ?」



「は?あたしがモテてるとかないない!
それに亜嵐だってファンクラブあるくせに!」



「俺つくれなんて言ってねーし。」



「あー女の子たち可哀想ー。」



「俺は夏菜と夢希がいてくれれば
それでいいんだよ!マネージャー意外の
女はいらねーよ。」



「え、亜嵐そんなこと思ってくれてたの?
なんか、嬉しい。ありがとお!!!」



嬉しいって言う言葉に不覚にも
ドキッとしてしまった。
逆に言われたことが嬉しかった。



こういう言葉を普通に使ってくるから
あの二人はモテるんだと思う。
サッカー部でもマネージャー2人と
付き合いたいと思ってる奴なんて
沢山居ると思う。



学校一可愛いと言われている二人だ。
モテないはずがないんだよな。



俺の周りには敵がいっぱいいるが、
やっぱり最大の敵は、





飛雅だ。




< 16 / 35 >

この作品をシェア

pagetop