嘘つき少女は君を愛せなかった
夏目がにやりと笑う。

その笑みに嫌悪感が背中を走った。

「なんでさー?彼女と食事しちゃいけないわけ??」

一瞬その場が凍りつく。

「か・・・のじょ?」

ばか・・・!!!

一瞬の間があく。

「え、ええええええ!?

ルイこいつと付き合ったの!?まじありえねえ!!」

「うっさいわね・・・」

おこってるというか驚いてるね。

「でも1か月だけだから。さ、行くよ。」

「う、うん。あ、そうだ。

 夏目・・・。余計なことすんじゃねえぞ。」

辰巳はギラっと夏目を睨み、私についてきたのだった。

「さ・あ・ね?」

そんな夏目の言葉を背に受けながら。
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