ラグタイム
「とにかく、藤本さんに知らせよう!」

「うん!」

あたしと翼は首を縦に振ってうなずきあった後、飛び込むように『ラグタイム』に入った。

「藤本さーん!

藤本さーん!」

ホールの方へ向かおうと、
「何だよ、朝から騒々しいな」

藤本さんと黒崎さんがいた。

「大変なんです!

このページの最優秀賞作品の写真を見てください!」

翼はあたしの手から雑誌を奪い取ると、藤本さんと黒崎さんにそのページを見せた。

「どうしたんだよ?

朝から一体何があったって言うんだ?」

武人も何事かと言うようにホールに現れた。

よし、これで全員そろった。
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