今夜、上司と恋します
ダンボールいくつあったっけ。
軽トラぐらいは必要かな。
……今の時間からじゃ手配するにも無理だ。
仕方ない。自腹切ってタクシーを頼むしかないだろう。
広瀬の催事も明日で被っている。
頼む事も出来ない。
会社に残ってる人はいないだろう。
明日も会社に来ないで、直接店舗に行く人ばかりだと思うし。
くよくよしてても仕方ない。
悩んでる時間が惜しい。
私は気合いを入れると、店を後にしてタクシーに乗り込む。
それから、会社に戻ると第一倉庫へと向かった。
山積みになったダンボールを一つ下ろすと、封を開けてまとまった袋を取り出す。
それから、黙々と私は紐を通す作業を開始した。
ブラックコーヒーで迫り来る睡魔と戦いつつ、紐を通して行く。
休憩を挟みながらも、また地道に作業をした。
ぶっ続けで紐を通してどうにか作業が終わったのは、朝の7時だった。
最後の紐を通し終わった時、思わず歓喜の声が出る。
「終わったあああああ」
だけど、感動してる暇はない。
これを新店舗まで運ばなくてはならないんだ。
ここから、新横浜まで一時間以上はかかる。
それにこの時間帯だ。
どうしたって集合時間には間に合わない。
それでも、仕方ない。
私は佐久間さんへと電話をかける。