今夜、上司と恋します
「大成功!予想以上の集客だったよ!」
「まじか!おめでとう!」
「おう!坂本のとこもすげえ好評だったみたいじゃん。
色々あったけどさ、結果を喜ぼうぜ」
「うん。そうするよ」
「今日は次回のイベントについての打ち合わせだよ」
「え。もう次回考えてるの?」
「そうそう。今回は東京だったけど、会場を大阪にしようっていう話でさ」
「うわー。したら出張増えるかもね」
「だろ?」
そう言いながら、広瀬はめんどくせえってぼやく。
「あはは。広瀬らしい」
そうやって笑い返してるとこに。
―――――佐久間さんが現れた。
顔を逸らしながら、私は思わず口籠る。
そんな私に気付いた広瀬は、それだけで誰が来たのかを察した様だ。
少しだけ私を隠す様に立つ広瀬。
「おはようございます、佐久間さん」
ちらっとこっちを見た佐久間さんは。
「ああ、おはよう」
それだけ言ってさっさと自分の机へと歩いて行った。