今夜、上司と恋します


だとしたら、あのリアクションは私最低かもしれない。
お礼すら言わずに、私は「はい」としか言ってない。



嬉しかったけど、私は何でくれるのかってそれしか思わなかった。
いや、思えなかった。

しかも、私が可愛いと言っていたネックレス。



だから佐久間さんは。


“あ。要らなければ捨ててくれて構わない。
ただ…、出来る事なら捨てないでくれると嬉しい”



ああ言ったのか。
私の反応を見て。



永戸さんを好きなんだって思い込んでいて、私は勝手に考えを狭めていた。



直接、永戸さんと付き合ったなんて事聞いてない。
それに、付き合ったとしたなら絶対に会社の女の子達が騒いでいる。


それもなかった。



飽きたと言った時も、もしかしたら私が嫌がっているならって佐久間さん自身が引きさがったのかもしれない。



一つのピースがハマると、ぱちんぱちんとピースがハマっていく。

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