BLACK@HEART
陸は先に帰り、空は親戚である、
海藤家へ向かっていた。

黒崎家と海藤家は先祖代々の
付き合いであり、今は親戚でも
ある為、空も頻繁に来ている。

父・黒崎悠護と海藤紳吾は
幼馴染みであり、空も紳吾とは
何度か会っていた。

「よぉ、チビ助!」紳吾の弟で
ある海藤尋義だ。

「ほら入れよ。そんなとこで、
ボーッとしてんな」相変わらず、
尋義は強引である。


家は和風な造りで、一言で言えば
豪邸である。

海藤家は代々病院経営をして
おり、日本でも有名な大富豪と
言える。尋義は跡取りとして、
医師になるハズだったが、彼は
画家になった。

次男の紳吾が先に刑事になり、
長男の朱慈は医師になり、家を
継ぐと決めたらしい。

朱慈は空の叔母の夫であるが、
叔母は海外に長期単身赴任中で
日本にいない。

その為、空は叔母に会ったこと
が無かった。

「朱ちゃーん、空が会いに来た
ってよぉ」尋義は言った。

「その呼び方は止めろ」すぐに
朱慈が尋義を止め、尋義はクス
クス笑っている。

相変わらず、尋義は子供っぽい。

「仮にも俺は兄貴だぞ」朱慈
は尋義に名前で呼ばれることを
嫌うようだ。
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