黒王子は不器用な騎士様!?



この人の一言一言にカチンと来てしまうのは、私だけ?

もうちょっと言葉をオブラートに包もうとか、微塵も思わないの?


「私、ウソつきなんかじゃッ」

『ああ?今度詫び入れるなんて言っといて何もしてねーんだからウソつきだろーが。』

「~~~っ…!」


怒りを露わにして一歩前に出て睨み上げた私に対して、彼は私を涼しい顔で見下ろしている。

……まるで、図星で何も言えない私をバカにするかのように。


「たった一日で、スマートフォンの修理代なんて出せるわけないでしょ!?」


私、まだ高校生なんですけどっ……!

せめて、分割払いで払うとか、もうちょっと修理代のことについて調べてから相談しに行こうとか、思ってたのにッ――!


『――誰がスマホの修理代払えなんて言ったかよ。』

「・・・はっ?」


眉間に薄く皺を寄せて、ぶっきらぼうにそう言った黒王子に、私はろくな言葉も返せなかった。

え……?一体、どうゆうこと…?



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