臆病な私でも恋はできるのか。





「しょうがないな。もう何度も見てるからいいよね?」



手際よくボタンを全て外す彰人くん。



「わっ…えっ?ちょっ…!」



「お、やっと起きた??」



やれやれと言ったように笑い、ボタンから手を離してくれる。




「よし、じゃあ掛け直してる間に髪かわかしてあげよう」



そう言ってドライヤーを取り出す彰人くん。



「前にもあったよね」



そういえば前、初めてお風呂に入った時お互いに乾かしあったっけ…


カチカチとスイッチを入れ柔らかな手つきで髪に触れられると、なんだか優しい気持ちになれたような気がした。
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