臆病な私でも恋はできるのか。




「あ、あの、近いって…どれくらい…」


「多分これくらい」



ぐーっと、近寄ってきたかと思うと顔がくっつくんじゃないかと思うくらいの位置でピタっと止まった。



「ちっ近い…」



くっと後ろに引きながらそう言うと、笑う柊くん。



「今のは酔った雪柳さんね」



た、大変だ…



「酔った雪柳さんには近づかないことをお勧めするね…俺は…悲しいことに…ファーストキスを奪われちゃったから…」


「えっ!?」



可笑しな声が出ちゃった。

でも、それくらい驚いたのだ。



「酷いよね〜あの後誰ともキスしてないから雪柳さんの感触が…残って…」


明らかに気持ち悪そうな顔になる柊くん。

ファーストキスが雪柳さんだということよりも、私にとってそれより気になることがあります…!
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