Doll girl

陸「サーヤかぁーかわいいなぁ」



『ありがとう。…星夜さん。私そろそろ』



星夜「そのふらふらな足でどこに行く気だ?」




『…目的地まで…』
私は紙を取り出し星夜さんに渡した。





星夜「…これは…雄治(ゆうじ)さんの字。てか…目的地ここだよ…」
『えっ』
珍しく私の眉が少し動いた。




陸「ほんまや…ユウジンにあったん?」
『…私は……っ』
わかった…。



私を逃がしてくれたのは…雄治さんって人なんだ…。




『知っている…と思う』
爽「…君はどこから来たんです?」
爽さんがメガネをきりりと上げた。



『…家…。雄治さんににがしてもらった。家から…。ここに行けって。』


< 11 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop