Doll girl
陸「サーヤかぁーかわいいなぁ」
『ありがとう。…星夜さん。私そろそろ』
星夜「そのふらふらな足でどこに行く気だ?」
『…目的地まで…』
私は紙を取り出し星夜さんに渡した。
星夜「…これは…雄治(ゆうじ)さんの字。てか…目的地ここだよ…」
『えっ』
珍しく私の眉が少し動いた。
陸「ほんまや…ユウジンにあったん?」
『…私は……っ』
わかった…。
私を逃がしてくれたのは…雄治さんって人なんだ…。
『知っている…と思う』
爽「…君はどこから来たんです?」
爽さんがメガネをきりりと上げた。
『…家…。雄治さんににがしてもらった。家から…。ここに行けって。』