world
ーそのおじさんsideー
その当時、俺は高校生を卒業して、一応入っていた暴走族も引退し、家の組をついでいた。

「なんか…おもしゃいことねぇんかよ」
ドン!
李「きゃっ!」

「…あ?…ガキか…え」
不覚にもおじさんは李羽に…惚れていたのだ。

李「だぁれ?」
コテンと首を傾げる李羽。
ピンク色のキャミソールと、ふわふわした白いスカート。
肩まである髪の毛が風によそられる。

すぐに…誘拐したい気持ちが芽生えた。

李「な…何!!」
あぁ…怯えた姿もかわいい。

しかし、伸ばした手はピタッととまる。

「りぃうぅう!!!」
「どこだぁぁあ!」

おじさんはすぐ物陰に隠れ、様子を見ていた。

女の子の周りに、綺麗すぎる女性と男性が…。

瞬時に親や兄、姉だと理解したおじさんは踵を返して逃げ出した。

俺だけのものにしてやる…と。
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