不器用な恋愛


「俺は…兄ちゃんと重ねられてたんだ…。」


「俺と…?」


兄ちゃんは不思議そうに眉を寄せる。


「岩崎瑠璃は…兄ちゃんのことが好きなんだよ!」


「…えっ…」



兄ちゃんが小さく漏らした声を聞くか聞かないか


そんな刹那


俺は部屋を飛び出していた。


チャリにまたがり


ある場所へと全速力で飛ばす。


いるかいないかなんてわからない。


…けど


なんか会える気がしたんだ。


そこに行けば


会える気がしたんだ。




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