不器用な恋愛


「…あ…れ?」


開け放った窓。


確かに解る人の気配。


だけど


岩崎瑠璃の姿はどこにもなかった。


「おっかしいな…」


俺は辺りを見渡す。


だけどやっぱりいない。


冷たい風が俺の頬をなぞった。


「寒っ…」


思わず声を出し,夜空が覗く窓を見た。


だけど…風が入ってきたのは窓だけじゃなかった。


微かだけど


作業部屋へと続くドアから風が通り抜けている。


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