俺様常務の甘い策略
「お前のプライドがズタズタに傷つくよね。でも、当然の報いだよ」

魔王降臨。

あの眼光で睨まれたら怖くて全身凍りつきそう。

藤堂って……ほんと容赦ないな。恐ろしい奴。

私みたいな女に投げ飛ばされたって他人に知られたら、そりゃあ恥ずかしいわよね。しかも、あのジョージ・スコットだよ。

ジェイクには私も怒ってるけど、ちょっと同情する。

ジェイクは藤堂にもっと構って欲しかったんじゃないだろうか?

ほんとは酒を飲んで語り明かしたりしたかったんじゃあ……。

でも、私が見る限り、藤堂はジェイクの事を邪険にしてる。

ある意味、一方通行の思い。哀れジェイク。

藤堂に俺の女扱いされたのは嫌だけど……今は不問にしよう。

私もこれからは藤堂を怒らせないように気を付けなくては。

後で藤堂のマンションで自分がお仕置きされるということも知らず、私は呑気にもそう心に固く誓う。

ところで……藤堂って本当に私の事が好きなんだろうか?


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