俺様常務の甘い策略
口調は優しいけど目が冷たくて「俺のに手を出すな」って言ってるように聞こえるんだけど……。

私は颯介の言葉に苦笑した。

「……あっ、そうだったんですね。そうとは知らずすみません。僕の同僚が待ってるようなのでこれで失礼します」

蛇に睨まれた蛙……だな。

和久井さんが慌てたようにこの場をそそくさと去る。

彼の姿が見えなくなると、颯介はちょっと不機嫌な顔で言った。

「なに社内で浮気してるの?」

「う、浮気なんてしてないわよ。食事に誘われたけどちゃんと断ったし」

「誘われたくらいで動揺するから、怪我するんだよ」

「動揺なんてしてないわよ。そっちこそ、勝手に婚約者なんて言わないでよね?まだプロポーズもされてないのよ」

「それは、早くプロポーズしてって言ってるの?」

颯介の目が面白そうに笑う。

こいつは……。いちいち人の揚げ足を取りやがって‼
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