俺様常務の甘い策略
「わかってる。沙羅にも考える時間が必要だよね?」

私が悩んでいるのを察して颯介が私の頬にそっと触れる。

「返事はアメリカ出張から戻って来た時でいい。俺も本気でいってかなり性急だったと思う。俺の出張中にじっくり考えて、俺との未来を」

颯介の言葉に私はコクリと頷いた。

胸が一杯で……どう言葉にしていいかわからない。

颯介の気遣いが嬉しかった。

時間をくれるのは嬉しい。

今は……状況の変化についていく精神的余裕が欲しいんだと思う。

結婚が現実味を帯びてきて怖いのだ。結婚は始まりであってゴールじゃない。

これってマリッジブルーってやつなんだろうか。

颯介以外の男の人との結婚なんて考えられない。

そう……答えは決まってるけど……頭の中をしっかり整理したい。

颯介と私と犬と……そして、近い将来……そこに子供も加わるのかな?
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