俺様常務の甘い策略
「大人しく部屋に戻ったよ。大丈夫。彼も物わかり良かったよ」

……あの涼太が大人しく?嘘だ‼

絶対、あんたなんかしたでしょう?

私は疑いの眼差しで颯介を見る。

「……ボコボコにはしてないよね?」

こいつにボコボコにされたら、朝それを見た両親達が大騒ぎするに違いない。

「これから親戚になるんだし、そんな野蛮な事はしないよ」

クスッと笑うが、その笑顔が怪しい。

……これ以上は詮索するなということか。

「その話はもうおしまい。それより、せっかく助けてあげたのに、何かお礼はないのかな?」

にっこり笑って颯介が自分の唇を指差す。

キスの催促‼

「……無茶ぶりしないでよ」

私はちょっと赤くなりながら上目遣いで颯介を見上げる。
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