俺様常務の甘い策略
「あんたのアドバイスなんかいらないわよ。あっちに行って。あんたがいたらいい男が寄って来ないじゃない!」
「猫なんか被ってて、本当にいい男が捕まると思ってる?」
「あんたに邪魔されなきゃ見つかるわよ!」
私は今いる場所も忘れ、藤堂に噛みつかんばかりに声を上げた。
ヘビの天敵がマングース……いや、この喩えは止めよう。まるで私がヘビみたい。
ええと、私に似つかわしい喩え……そう、蝶の天敵がクモとするなら、私の天敵は目の前にいるこの男……藤堂。
彼とは高校時代からの知り合いだ。
☆
元々私の家は普通のサラリーマン家庭だったけど、私が中三の時に父が失業。
父の再就職がなかなかうまくいかず、母は看護婦をしていたが一家三人が暮らしていくには無理があった。高校進学も儘ならない状況で、私は悲嘆にくれていた。
「猫なんか被ってて、本当にいい男が捕まると思ってる?」
「あんたに邪魔されなきゃ見つかるわよ!」
私は今いる場所も忘れ、藤堂に噛みつかんばかりに声を上げた。
ヘビの天敵がマングース……いや、この喩えは止めよう。まるで私がヘビみたい。
ええと、私に似つかわしい喩え……そう、蝶の天敵がクモとするなら、私の天敵は目の前にいるこの男……藤堂。
彼とは高校時代からの知り合いだ。
☆
元々私の家は普通のサラリーマン家庭だったけど、私が中三の時に父が失業。
父の再就職がなかなかうまくいかず、母は看護婦をしていたが一家三人が暮らしていくには無理があった。高校進学も儘ならない状況で、私は悲嘆にくれていた。