**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜


いつもは早くすぎるのに

時間はゆっくりゆっくり過ぎていって

やっと放課後になった



朝から降り続いている雨は今も降ってて

校庭にはいくつもの水たまりができてる

それをみんな避けて歩く

カラフルな傘がくるくると回りながら進む



「じゃあ、また明日」


しぃはいつもそう言って笑ってくれる

雨みたいな笑顔で


「ばいばい」


そして私もそう言って笑う

なのに今日は笑顔が少しぎこちない

笑いたくても口元がいつもより固い

心が"笑いたくない"って言ってる


バレてないと…いいな


傘を手に持ってしばらく待つと

教室に残るのは私と、日直の子

そして数人のクラスメイトとなった

そして静かな廊下に響く走る音



来た、かな



「わり!遅くなった!」


それは予想してた通りで風斗だった

着崩した制服は相変わらずで

シャツの下から黄色のTシャツが透けている


「別にいいよ」


そう言うと彼は気味悪そうに私の顔を見る



「どうした?いつもならジュースおごって!とか、お菓子おごって!とか言うくせに」

「食いしん坊みたいに言わないでよ」

「だってそうじゃん」


いつもみたいに馬鹿にして笑って。

確かにいつもの私ならそうかもしれない

けど今は…そういう気分になれない

風斗の前では笑っていようって思うけど

やっぱり雨のせいなのかな

私は雨に負けている



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