**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜

愛と笑顔と太陽と



あの日から

遅く感じた時間はどんどん過ぎて行き、

あっという間に冬休み最終日

そしてその日、

私はある人と待ち合わせをしていた


街にある小さなカフェで

先に頼んでおいたカフェラテを眺めながら

彼女が来るのを待った



「ごめんね、遅くなって」



待ち合わせ時間には十分間に合ってるけど

私が早く来すぎたせいか

彼女は申し訳なさそうに手を合わせて

私に"ごめんね"のポーズをする


ピンクのダッフルコートに

ふわふわの巻き髪をマフラーと絡めてる彼女は

可愛さが倍増していて

冬の方が天使なんて感じがした



「なんか…可愛くなった?」


そう思わず聞くと彼女は


「恋の力ってやつ?」


なんて言って少し顔を赤らめた

え…まさか?


「私!影内桜!彼氏ができました!」


そう、天使は嬉しそうに言った

その言葉を聞いて私の心も飛び跳ねて

何故だか自分のことのように嬉しくて

思わず身を乗り出して

彼女に質問をし続けた


「いつから!?」

「冬休み入った頃かな!同じバイト先で男子校の子狙ってたんだけど!まさかの両想いで!」


目をキラキラさせて話す桜ちゃんは

本当に恋する乙女って感じで可愛かった

恋バナってこんな楽しかったっけ?

桜ちゃんの話を聞くのはすごく楽しい

まるで恋愛映画を見ている時みたいに

胸がときめいた



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