風は囁く「君と輝きたいから」
オーケストラの音色も詩月さんの輝きが増すにつれ、冴えていく気がする。
空が控え室前で訊ねた女性も、アンコール曲を心配していた男の人たちも吹っ切れた晴れやかな顔をしていた。
「あれが詩月くんよ。おばあちゃんが育てた自慢のヴァイオリニスト」
俺は小百合さんの張りのある声に、大きく頷いていた。
いつも詩月さんのことになると冷たい態度や反応をする昴が、詩月さんの演奏を身を乗り出し聞き入っている。
プログラム最終曲の演奏が終わると、会場が歓声と拍手で沸き上がった。
立ち上がりアンコールを叫ぶ人達の声が、怒涛のように繰り返される。
オーケストラが舞台袖に引き、舞台が暗転になるとアンコールの声は更に高まった。
開演前の控え室で詩月さんの様子を見ていた時、聞こえてきた「初見も同然だろ」という言葉が頭の中を繰り返し回っている。
空が控え室前で訊ねた女性も、アンコール曲を心配していた男の人たちも吹っ切れた晴れやかな顔をしていた。
「あれが詩月くんよ。おばあちゃんが育てた自慢のヴァイオリニスト」
俺は小百合さんの張りのある声に、大きく頷いていた。
いつも詩月さんのことになると冷たい態度や反応をする昴が、詩月さんの演奏を身を乗り出し聞き入っている。
プログラム最終曲の演奏が終わると、会場が歓声と拍手で沸き上がった。
立ち上がりアンコールを叫ぶ人達の声が、怒涛のように繰り返される。
オーケストラが舞台袖に引き、舞台が暗転になるとアンコールの声は更に高まった。
開演前の控え室で詩月さんの様子を見ていた時、聞こえてきた「初見も同然だろ」という言葉が頭の中を繰り返し回っている。