期間婚〜彼と私の微糖な関係〜


先輩と彼女がやりとりをしている間に、外出から戻った千洋さんが、受付にいる彼女を見てひどく驚いた顔をした。

「菜穂⁈どうしてここに…?」

千洋さんの声に気づいた彼女は、先輩とのやりとりも構うことなく

「千洋っ、会いたかった」

そう言って、千洋さんに駆け寄ると

その胸に抱きついた。



平日の真昼間の、慌ただしい会社のロビーで起きた、ドラマのような状況に

そこにいた全ての人が2人に注目した。


「何あれ?社長のなんなの?」

驚いて何も言えない私の横で

先輩が呟いたそんな一言だけが

鮮明に耳に残る。

これは…

夢?

だよね。


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