期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
千洋さんは私と違って過去に何人か恋人がいたことは聞いていた。
だから昔、誰かを心から愛していたって…
それは変えられない過去なのに…。
どうしようもない事なのに…
「でも、ちょこに連絡をよこさないなんて、もしかしたら、兄さん…昔の気持ちが蘇っちゃったかな…?」
その言葉に
体中から血の気が引いて行く。
意地悪な笑顔に精一杯の抵抗をした。
「まさか…何か事情があるんだよ」
「兄さんは、ちょこには少し高嶺の花だったのかな?」
頬杖をついて、愛らしい笑顔を浮かべる。
千秋君を鬼のように思いながら…
どこか、冷静に考える自分がいた。
高嶺の花。
言われてみたらそうなのかもしれない。
千洋さんと私は住む世界が違う。
…全く、千秋君の言うとおりなのかもしれない。