期間婚〜彼と私の微糖な関係〜


望むような終わりなんか迎えられ可能性なんて

僅かななんだ。


千洋…

社長は翌日から1ヶ月間の出張で、会うことは無かった。


何も言わず自然消滅させようとしてた時と違って

あんな終わり方でも

最後に社長の顔を見れた。

そのほうがよっぽど、諦めろと自分に言い聞かせることができた。


それでも、燻る想いは断ち切れなくても

忘れられない恋をした。


彼との思い出がこの胸の中にある。

そんなふうに

思えそうな気もした。


千秋君は相変わらず休みのたびに遊びに来ては2人でなんでもない時間を過ごした。


それはまるで


ゆっくりながれるオルゴールのように、優しい時間にも思えた。

愛でも恋でもないけれど

身寄りのない私にとって

寄り添えるような温かさだった。

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