期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「キスしたの…怒らないの?」
「怒る気になりません…」
というのは嘘だ。
初めてのキス以来、私はどこかで意識していて
期待していたのかもしれない。
本当の恋人同士なんかじゃないのに…
若社長に女扱いされて
私は…
どこかで
意識してたんだ。
だから、怒れないのだ。
「突然、こんなことしてごめん…」
しゅんと、肩を落とす若社長を見てため息がこぼれる。
「謝るくらいならしないでよ」
「そりゃそうだけど…僕のちょこちゃんが他の男と親しくしてるのを見たら
頭に血がのぼった…」
「僕のって…」
笑った私に
「今の期間だけは僕のでしょ…」
そう言われて
頷いてしまう自分に
自分でも驚いてしまう。
「今の期間は…そうですよね」
なんとなく…
偽りの期間が切なさを感じさせる。