『私』だけを見て欲しい
「マネージャーなら大丈夫って…信じてますから…」

信頼してる人。上司としても尊敬してる。
男性としても信じてる。
だって、この人は…

(…私に自信をくれるから……)


「そんなこと言うなって…」

完全にそっぽ向く。
素っ気ない態度で、エレベーターの前に逃げる。
少し離れた場所から確かめる。
その顔が、楽しそうに笑った。


「そうしてると、マーメイドだな…」

優しい表情してる。今までで、一番イイ顔…




「………好きです…」

思わず口走った。
自分の気持ちに慌てる。
ア然とした人が、声も出さずに瞬く。

人生の中で、二度目の恋に落ちる。
その瞬間、目の前の人しか見えなくなったーーーー


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