隣のあなた。…運命の人と…
「っといっても、名ばかりだ」
『あ、俺は三崎敦司……ホストやってます』
じいさんは優しい笑顔で
「三崎くんか、源氏名は何かな?」
『源氏名ですか?……翔です』
じいさんは俺に何でも質問してきた。
それも毎日……
昼に起きて窓を開けると
必ずじいさんが待っていた
煙草を吸いながら
『じいさん、暇なんだな…』
少し寂しそうな顔をして
「……残された時間は短いからのう」
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