隣のあなた。…運命の人と…


「っといっても、名ばかりだ」


『あ、俺は三崎敦司……ホストやってます』


じいさんは優しい笑顔で


「三崎くんか、源氏名は何かな?」


『源氏名ですか?……翔です』


じいさんは俺に何でも質問してきた。
それも毎日……

昼に起きて窓を開けると
必ずじいさんが待っていた


煙草を吸いながら

『じいさん、暇なんだな…』


少し寂しそうな顔をして

「……残された時間は短いからのう」
< 12 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop