隣のあなた。…運命の人と…
紗織は個室に寝かされていた
点滴が繋がれついる
痛々しい顔……
俺は紗織のそばにいた
コン、コン
ドアをノックする音が聞こえたが
俺は返事もしない
「敦司……着替え持ってきたぞ」
親父か……
俺はドアをあける
『悪いな……入って』
「……いや…」
親父は病室に入ってこなかった
「今、紗織を見たら……俺は確実に解雇にするだろうし……社会的に抹殺する」
「それに……俺には見られたく無いだろう。意識が戻ったら会いに来るよ」
親父はそう言って帰っていった