隣のあなた。…運命の人と…
いつも通らない道を
今日はなぜか通っちまった。
雨の音が激しくなった
『ん?』
俺は雨の音に混じった
鳴き声に耳を止めた
鳴き声を探していたら
茂みの中に
ダンボールに入れられた子猫がいた
小さくて、寒さに震えている
いつもなら
多分……見捨てていた
俺は子猫を抱きかかえた
子猫は俺の手にすりすりしてる
寂しそうな目……
こいつも俺と一緒なのか……
子猫が鳴く声に
俺はこいつを連れて帰ることにした