隣のあなた。…運命の人と…

『今はそこから通ってんの、歩いては行けないから、車』


紗織はどこどこ?っと聞いてくるが
俺は言わない。
絶対喜ぶし、驚かしてやりたい。


実家に住むのも
親父と暮らすのも久しぶりだ

今の親父は俺と暮らしていた親父じゃない
俺はいろんな意味で楽しみだ


『荷物はもう移動してある。最低限のものは出してあるから心配ないよ』


「うん、ありがとう……あっ、ホテルに迷惑かけちゃったね」


紗織は申し訳なさそうに言い出す
自分がこんな目にあっても
他人を気にかけるなんて……
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