隣のあなた。…運命の人と…

冴島



次の日の昼休み
俺は今宮さんと待ち合わせのカフェにいた


『お話というのは?』


「はい。まず、大蔵会長からお預かりしていたものをお渡しいたします」


今宮さんは封筒を渡してきた
俺は受け取り中身を見る


『は?通帳?』

通帳の名前は紗織の名前になっていた

「会長は自分の死期をわかってらっしゃいました。自分は紗織様に会えないことも……これを私に託し良いタイミングで渡すようにと……」


中を見てみると、限度額いっぱい


『紗織は受け取らないと思います』


「だから三崎様にお渡しするんです。これからの事にお使いください」
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