隣のあなた。…運命の人と…
「やっとつかまえたって……そういう事だったんだ」
紗織が嬉しそうに言うから
俺は恥ずかしくなった
けど、心地よい恥ずかしさだ。
俺は紗織を抱き寄せた
……そして、もう一つ
言わなきゃならない事があった……
『もう一つ……言わなきゃならないことがあるんだ……』
『驚ろかないで聞いてほしい……』
俺の過去。
自分の我儘で
親の引いたレールを外れたことを……
話したら
紗織は俺のこと
軽蔑するだろうか……。