隣のあなた。…運命の人と…


「やっとつかまえたって……そういう事だったんだ」


紗織が嬉しそうに言うから
俺は恥ずかしくなった

けど、心地よい恥ずかしさだ。


俺は紗織を抱き寄せた
……そして、もう一つ
言わなきゃならない事があった……


『もう一つ……言わなきゃならないことがあるんだ……』


『驚ろかないで聞いてほしい……』


俺の過去。
自分の我儘で
親の引いたレールを外れたことを……

話したら
紗織は俺のこと
軽蔑するだろうか……。
< 58 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop