そのままの君でいて
署につくと サインをして 安置所へと案内された。

担当のマッケイ捜査官に ジョーは 2人を連れてもいいかと尋ねた。

彼は 2人が いいなら 自由だといった。

安置所は地下の一番奥にあった。

入口から多分 30mくらいしか 離れていないかもしれなかったが、真直ぐな廊下が 酷く長く感じていた。

マッケイ捜査官は安置所のドアを開けると

「どうぞ、ご確認を」

2台のベッドの間 頭の部分には マリアとキリストの像。

多分 大きさからして 左が母 右が父だ。

入口に近い 左側 母から 確認した。

白い布を めくる…

ジョーは 額の肌色が見えた時点で 再度 布を被せた。

「…うっ…うっ…」

声に詰まる。

「ジョー。だいじょぶか…」
ルイスはジョーを抱き締める。

「…」

ジョーは、深呼吸して なんども なんども…
頷いた。


事実を 認めなければならない。


もう一度 母親の布を 開いた。


そこには 今朝まで 朝食を作り 昼は 冷蔵庫よ。ピザばかり取らないでね…

そう言って 父のネクタイを直す母と 何もかわっていない。


顔を触る。


冷たい… 冷たさが 生きてない事を 証明していた…。

「…」

次に 父の遺体を確認した…。

「…パパ…。…ママも…嘘だと。… 起きてよ…ヘィ… ウエィクアップ…」


2人とも 外見のひどい外傷はなかった。


車の衝突による、内蔵破裂だった。


綺麗な顔が 余計に 死んだことを 納得させてくれなかった…
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