そのままの君でいて
ジョーが19になった頃の事だった。

ジョーは 自宅でいつものように ルイス マーティと 音楽やダンスの話で盛り上がっていた。

一本の電話が来た。ジョーは、部屋にCDをとりに行っていたから

「ヘイ!ガイズ、電話でて」
部屋から怒鳴った。

ルイスが電話をうけた。
「おいっ!ジョー、ジョー」
ルイスは マーティにジョーを呼べと 合図をした。

マーティは何かあったのだと 直感した。


「なんだよ?どうした?ピザなら頼んでないぞ」
ジョーのジョークに ルイスもマーティも 笑わない。

ジョーは受話器をとる。
ゆっくり保留をはずす。
「ハロー」

「ハロー。キミがジョーか?こちらは州警察のマッケイ捜査官だ」

なぜ、警察から 電話がきた?

自分たちの マリファナか、それとも 何かの間違いか…


「なんですか?」

捜査官は 非常に言いにくいと 言いながら、

「ご両親が事故にあわれた」

続けて 最悪の言葉を放つ。

「亡くなった」

「フアック…嘘だ。うそだ」

ジョーの取り乱し具合にその後の電話はルイスがかわった。

マーティはジョーを抑え落ち着かせたが

ジョーは 完全に イカれてる様に 泣きわめいた。

フアック フアック フアック

嘘だ。何かの間違いだ。
パパたちが死ぬわけない。


しばらくして 警察がジョーを迎えに来た。

ルイス マーティも付き添った。

「何しに来やがった!フアッキンPOLICE」

「ジョーおちつくんだ」
ルイスとマーティは ジョーの両サイドから 彼を抑え込んでいた。

これから 署に行って 『遺体』の確認だ。


署に向かう車中で ジョーは

「ルイス、マーティ…夢か?」

マーティは
「夢ならいいな…」と言った。

ルイスは 無言でジョーの肩を抱き寄せた。





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