そのままの君でいて
13時30
愛恵は 先にジョーを 帰した。
玄関で 抱き合った。
また、キス…
「ありがとう。楽しかった」
ジョーも少し寂しそうだった。
愛恵は、
「ジョー。このことはまだ誰にも言わないで。康介にも…」
ジョーは頷いた。
「また、来てね」
「今日は?」
愛恵は、休み以外の自分の予定が わからない。 「電話する」
「OK!」
「じゃあ。また…ね…」ジョーは 最後に 愛恵を抱き締めて
「愛してるよ、まなえ」恥ずかしそうに 言った。
愛恵も、
「あたしも…好きよ」
ジョーが出て行くのと入れ違いで 堺が入ってくる。
「愛恵さん…具合だいじょうぶっすか?」
「うん。だいじょぶ」

愛恵は、一日中 ウキウキしていた。

それはだれもが気付くほどで…

現場につくと
皆 愛恵を気付かっていた。愛恵は 仮病で 悪いと思いながら…

メイクに入る。


「オハァ」
愛恵の担当のメイクはゲイでケンちゃん。 愛恵と同じ年。10年来 愛恵を担当している。

「あら~なんか、ちょっと雰囲気ちがうー」

彼は言った。

「そう?」

「おかまの勘は鋭いからね~」

「なんもないわよ」
ケンは、手を休めることなく 愛恵を仕上げて行く。
背中を触ると
「まなちゃん。やばいわ。キスマーク」

愛恵は、嘘と 言って 鏡にうしろ姿を写す。

どこにも そんなモノ見当たらなかった。

ケンは
「フーン?その慌てぶりでシラきると?」
ニヤリと愛恵を見る。
愛恵は、
「本当になんもないのよ。まだ…どうなるかわからないし…」

「こっちの人?」

芸能界の人かと言う意味だった。
「違うから…。迷惑かかると嫌だし…」

「いくつ?いいおとこ?」
ケンは興味津津…。
愛恵は 彼に絶対の信頼を置いて居たから 彼から ジョーのことが 漏れることはない。
「ケンちゃんごのみじゃないかも。25」
ケンはいいおとこかどうかより 25 という 愛恵の言葉に驚いた。
「あんた今なんつった?」
「ケンごのみじゃないって」
「違うわよ。25?キャーすごぉぉぉいっ」
「声デカいよ」
オカマのリアクションは声だけでなく 全体的に デカい。
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