ラヴ・ラヴァーズ・キス
ドアが閉まり、電車が動き出す。

心とは裏腹に、いい天気…

車窓を見やった私の視界に、あるはずのないものが映り込んだのは、まさにその時だった。

ん…??

思わず二度見。

ん…?????

え、ええ???

私の斜め後ろで目を伏せて本を読むのは…

私が、この人を見間違えるはずがない。

私の王子様…だ!!!!!

ええ?????

なんでなんでなんで???!!!

熱視線に気づいたのか、彼がふいに顔を上げる。

私は反射的に視線を窓に映る彼から窓の外の景色に移した。

けど…

わかる。

見てる。

え、なんで…私のことは知らないはず。

まさか…

毎日毎日ストーカーまがいに、じっと見てたことに気づかれてた…?
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