ラヴ・ラヴァーズ・キス
怒りに来たーんだろうか。。。

だって、それしか…

電車はほぼ満員。

次の駅に着いたら、人がさらになだれ込んできた。

ぎゅうぎゅうに押し詰められながら、気付くと彼は、私の真後ろにいた。

うわわわ。

やばいよ!!

超かっこいい!!

じゃなくて、まつ毛の長さも吐息さえも感じることのできる距離だ。。

じゃなくて!!!

さすがに、彼は本を畳んで窓に顔を向ける。

ああ、素敵な人。

優しくて凛としてーー

「…見すぎ。」

。。。。。。。。

ん?

王子様は、ふっと微笑して窓に向かい呟いた。

「見すぎ。キモい。」

まるで、独り言のようにーー。
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