ラヴ・ラヴァーズ・キス
「待てって、言ってんだろ!コスプレ女!」

コスプレ・・・ってのとは違うと思うけど。

まぁ、ロリータもある種、コスプレと同類と私も感じる部分があることは否めない。

けど、そこは由愛ちゃんには違ったようだ。

由愛は、駆けていた足をきゅっと止めると振り返り、男を睨んで言った。

「コスプレ?あなたの目、節穴ですね、これがどう見たらコスプレになるんですか?」

「はぁ?どっからどう見てもコスプレだろうが、このオタク!」

「失言が過ぎるのではないですか?そんな言葉を私に言って、ただですむとお思い?」

おお、すごい自信家発言ですね。

いやいや

「由愛ちゃん、あの・・・」

「お姉さま、大丈夫ですから、ちょっと下がっていてください。」

「いや、そういうわけには・・・」

「そこにおなおりなさい。成敗してさしあげますわ。」

成敗って・・・

ビンタひとつもできそうにもない雰囲気ですけど?

どうしよどうしよ・・・!

・・・王子様!

瞬時に頭に我が王子のお姿が浮かんで脳裏に貼り付く。

「お前、頭おかしいんじゃないの?」

「おかしいのはそちらでしょ?こんなに自信満々の私が、弱いと思って?」

・・・

それは、まあ確かに。

普通、弱かったらこんなに喧嘩はうらないもんね・・・?
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