ラヴ・ラヴァーズ・キス
「持ってない。」

「またまたぁ、持ってるでしょ?」

しつこいなぁ・・・

私は、車道を駆ける車を見遣りながら言った。

「もう、いいでしょ。ほっといてってば。」

子供のナンパに付き合ってる余裕は、こっちにはないんだよ!

「じゃあ、俺の教えるから連絡してきてよ!」

するわけないだろ!

「お姉さん名前は?ライムで送るよ!」

いやいや、だから・・・

「ちょっと、しつこいんじゃないありません?」

自分の心の声が、私の横から聞こえた。

と、

「由愛ちゃん!」

そのロリータ姿を今後も見誤ることは決してないだろう。

「お姉さま!」

と微笑んで私の手を掴む。

「行きましょ、あっちに車を待たせてありますから。」

ええ・・・?

いやいや、待ってよ!

「待てよ、何だお前。」

「ちょ、由愛ちゃ・・・」

「大丈夫です、父とお義母さまはいらっしゃらないですから。」

え、そうなんだ・・・

じゃなくって・・・え?


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