ラヴ・ラヴァーズ・キス
「何やったんだ、由愛。」

ビリっっと、背中に奔る低音のハスキーボイスは運転席から聞こえた。

サングラス越しに、由愛と私を見て、明らかに空気を凍りつかせる。

「これは、私が悪いです。」

由愛は、怯えた様子もなくシートに下ろした私の頭を撫でて答えた。

「ふぅん…」

私でも分かる。

彼は、怒ってる。。

なぜか。

日向が助手席に乗り込むと、車はゆっくり動き出した。

「とりあえず病院に行く。由愛、お前のことはそれからだ。」

彼はそう言ってサングラスを外して、私を見やった。
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