ラヴ・ラヴァーズ・キス
・・・こわっ

その眼力は、確かに鋭くて日向がビビるのも頷ける。

けど、・・・誰よこれ。

私には、まったく見覚えもないですけど?

「・・・はの・・・」

ズキン

しゃべろうとすると、口の中が痛んで私は眉をしかめた。

「いい、・・・黙ってろ。」

そう言って、私から視線を外した。

「日向、ワインあっただろ。あれで口ゆすがせてやれ。」

フロントガラス越しに日向に指示を出す。

「ああ、はいはい。」

日向は、ごそごそと紙袋から1本ボトルを取り出した。

「ほら、由愛。」

由愛は、ボトルを受け取って私を見下ろして言う。

「スパークリングワインです。口の中、悪いでしょ?ゆすぎましょ。」

「ちょっと待てよ、路肩に寄せるから。」

ああ・・・

うん、確かに。
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