七月の魔法使いと黒猫
なにかを思い出せそうで、思い出せない、もどかしい感じ。
のどに骨がつまったようで嫌だわ。
ああ、思い出せない。
でも、まあ、いいか。
どうせ夢の中だし……。
夢?
その自分の発想におどろいた。
そうか。これは夢か……。
でも思考はすぐに、ふわふわとした雲の中に沈んでしまう。
そうよね。だって母が生きてるし……。
わたしは黙って母を眺めた。
栗色の髪をひっつめにして、薄暗い部屋の中でも肌は若々しくみえ、青い瞳は暖炉の火でキラキラ輝いている。いつも母さんが着ている、白いブラウスと青いスカートを着ていて、赤いブランケットを膝にのせている。
暖炉の近くのイスに座っているから、暖かいというより少し熱い。
のどに骨がつまったようで嫌だわ。
ああ、思い出せない。
でも、まあ、いいか。
どうせ夢の中だし……。
夢?
その自分の発想におどろいた。
そうか。これは夢か……。
でも思考はすぐに、ふわふわとした雲の中に沈んでしまう。
そうよね。だって母が生きてるし……。
わたしは黙って母を眺めた。
栗色の髪をひっつめにして、薄暗い部屋の中でも肌は若々しくみえ、青い瞳は暖炉の火でキラキラ輝いている。いつも母さんが着ている、白いブラウスと青いスカートを着ていて、赤いブランケットを膝にのせている。
暖炉の近くのイスに座っているから、暖かいというより少し熱い。