青春に、寄り道中。
わたしの答えを聞いて、先生はまた解説を始めた。
「ありがとう」
と小声で言うと、沙莉は首を横に振って「ううん」と言った。
それにしても、このお話ってなんかすごいなあ……。
昔にも三角関係ってあるんだ。
夏目漱石の小説ってなんかすごい堅苦しいイメージだったけど、意外とリアルな感じがするな。
なんて寝そうになりながらぼーっとしていろんなことを考えていると、気がつけば10分くらい経っていた。
すると授業終了のチャイムが鳴って、「ふう」とひと息ついた。
「きりーつ」
号令係の声に、ガタガタッとイスを引いて立ち上がる音が教室に響いた。
「気をつけ、礼」
「ありがとうございました」
挨拶をし終えてまた席に着いてから、両手を大きく上げて伸びをした。
6限目の現国って、なんでこんなに眠くなるんだろう……。