青春に、寄り道中。



「それならいいけど。 ふたりとも最後までがんばれ」

「うん、ありがとう!」



と返したわたしに続いて、若菜も「ありがと」と言った。


そして高瀬くんは男子たちの輪にもどっていった。
それにしても高瀬くん、みんなと仲良くなるの早いなあ……。

わたしでさえ、まだあんまり男子たちとは仲良くなれてないのに。



「高瀬に気づかれないようにしなよ」

「う、うん……」

「まあ、鈍感そうだから平気だろうけど」



そんな若菜の忠告にはうなずいたけれど、高瀬くんは本当に鈍感なのかな。

だって、高瀬くんとじっと目が合うと思ってることとかなんでも見透かされてるような感じがするし。

意外と、気づかれてそう……。



ーーなんて、そんなわけないか。

だってこの気持ちに気づいていたとしたら、そんなわたしなんかに優しくしてくるわけないよね。



「レスト終わりー!」



なんて思っていると、高瀬くんの声が聞こえて、立ち上がった。






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