青春に、寄り道中。



わたしよりも何万倍も高瀬くんのことをよくわかってる沙莉に、わたしがなんで口答えできるのかって感じだよね。



高瀬くんの気持ちを決めつけたのは、わたしかもしれない。

高瀬くんは優しさで「マネージャーをやる」だなんて言ってくれたのかもしれない。



ーーああ、もう、わかんないよ。


どっちが正しくてどっちが間違えてるかなんて、高瀬くん本人に聞かないとわかんない。



だけどどっちにしたって、わたしは……沙莉に謝らなきゃ。

なんであんなに強く言っちゃったのかなんて、わたしがただ沙莉に嫉妬してたからなのかもしれない。



ーー目の前にある横断歩道の前で、わたしは立ち止まった。

4人が途中まで渡ったところで、青信号は点滅し始めた。



とりあえずいまは、逃げ出したかった。


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