麗雪神話~青銀の王国~
「ちょっと、ディセル、どうしたの……?」

「ご、ごめん…ちょっと、いやたくさん、記憶がよみがえってきて……」

ディセルはそのまま意識を失ってしまったようだった。

「おいスノーティアス。こんなところで何してんだ」

近寄ってきたサラマスが、ディセルの体をどけてくれる。

久しぶりに会うサラマスに、なんと語りかけてよいものやらセレイアが少し困っていると。

「サラマス―――――!!」

澄んだ声と共に、何者かがサラマスに突進してきた。

「おわっ」

「サラマス! すごく会いたかった! ずっとずぅっと、探していたんだからね!」

「し、シルフェ。おまえか……」

―探していた?

その台詞に、セレイアは目を丸くする。

「じゃあ、シルフェが捜していた人って――」

セレイアが思わず口をはさむと、シルフェは満面の笑顔でこう答えた。

「サラマスよ! 
私の大好きな人♪」

(ええ―――――――っ!!)

何がどうなっているのか、それを理解するには、しばらくの時間がかかりそうだった。
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