麗雪神話~青銀の王国~
「やあ。ひょっとして、私に会いに来てくれたのか?」

「違います」

セレイアは即答し、少しセレスを睨みつける。

どうしても険のある態度になってしまうのは、二人の出会ってからの経緯を思えば、いたしかたないことだろう。

「私も訓練に参加したいって思ったの。
何か武器を貸してくれない? できれば、槍がいいんだけど」

「槍だって?」

セレスはセレイアの頼みに目を丸くした。

「女性が、何を言っているんだ。その細腕で、武器なんて扱えるわけないだろう。面白い冗談を言うな、君は」

「冗談なんかじゃない。けど…はあ、別にいいわ」

セレイアとて、この国が、女性が武器を取る国ではないことくらい知っている。

へたに食い下がって警戒され、監視を強められたりしたらことだ。
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